aquarium info マナティーがいる日本国内の水族館のインフォメーションと訪問記

新屋島水族館
2006年3月訪問

新屋島水族館のマナティ

山の上にある、めずらしい四国の水族館

新屋島水族館は、香川県高松市屋島山の山頂にあります。
屋島山は瀬戸内海に面した標高約300mの山で、上からつぶしたような平べったい形状をしています。その不思議な景観は、高松市のシンボルになっているんだそうです。
山の上にある水族館って、とってもめずらしいですよね。

水族館の建物はとてもこじんまりしていますが、マナティーはもちろんのこと、カワウソやイルカなど、可愛らしい海洋生物が数多く飼育されていました。
また、山頂から見下ろす瀬戸内海や高松市の眺望がとても美しく、源平合戦の舞台となった戦場が見渡せます。
水族館の近くには四国八十八箇所第84番札所の屋島寺があり、水族館に来たついでに、様々な観光が一緒に楽しめますよ♪
四国には有名な観光地が多いので、その中ではちょっとマイナーな場所かもしれませんが、私はぜひおすすめしたいです。

なお、水族館は2006年12月に、旧「屋島水族館」から現在の「新屋島水族館」にリニューアルオープンしたそうです。
私が訪れたのはリニューアル前の2006年3月ですので、今はもう色々変わってしまった部分があるかもしれませんが、ご了承下さい。

元気な2頭のマナティー

屋島水族館のマナティーは、アメリカマナティー。
比較的大きい水槽で、オスメスつがいの2頭が飼育されています。
どちらも、ぐるぐるぐるとアクティブに泳ぎ回り、体型はふっくらとしていて、健康的な感じでした。
2頭の仲もとても良さそうで、ほほえましかったです。

2頭の名前は、ベルグとニール。
アメリカ生まれなのに、何故にドイツっぽいネーミング?と不思議に思ったのですが、後で調べたら、ドイツの水族館から贈られて来たのだそうです。

  • 新屋島水族館 マナティー

    2頭の自己紹介が水槽のガラスに描かれていました。ニールは「ふとっているほう」だそうです。

  • 新屋島水族館 マナティー

    ということは、この若干スマートなマナティーはベルグ??

もしかしてものすごくハイレベル?なアシカショー

私がここを訪れたのは、もうかれこれ5年以上前。
そのため、マナティー以外のことはほとんど忘れてしまったのですが、唯一とても鮮明に記憶に残っているものがあります。
それはアシカショーです。

アシカショーは、若い女性の調教師さんがひとりで司会しつつ、アシカたちに指示を出して様々な芸をやっていました。
その女性の、
「コ・ン・ニ・チ・ワ〜〜〜」
「サ〜〜、ハ・ジ・マ・リ・マ・ス〜〜〜」
っていう、なぜか宇宙人っぽくビブラートがかった、超棒読み司会も非常にインパクト強かったのですが、それよりも印象深かったのは、動物たちの芸のレベルの高さ。
こんな小さくてマイナーな水族館で、しかも観客は私たち以外ほとんどいなかったのに、これほどのことをやってくれるの!?と自分の目を疑いました。

特に驚かされたのは、楽器の演奏。
数頭のアシカがバンドを組んで、ひとつの曲のメロディーとリズムを、パートごとに分かれて奏でていました。
ちゃんと音を鳴らすタイミングも合っていたし、1頭は、鍵盤を音程通りに弾いているように見えました。

んんんん〜〜、でも今思うと、アシカがピアノを演奏するなんてそんなバカな、って気もしてきました……
もしかしたらあれは夢だったのかなぁ? 
夢じゃないとしたら、私は様々な水族館でショーを見て来たのですが、あんな風に曲を演奏するアシカたちは見た事がありません。

目の前で繰り広げられた驚異的な芸と、調教師さんの浮世離れした司会っぷりに、別の世界に迷い込んだような感覚に陥ったひとときでした。

新屋島水族館

香川県高松市、大変めずらしい山のてっぺんにある水族館。2頭のマナティーが飼育されています。建物はこじんまりとしていますが、可愛らしい動物が数多く飼育されていて、アシカやイルカのショーもとても楽しく、充実した施設です。

Location:香川県高松市屋島東町1785-1

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