aquarium info マナティーがいる日本国内の水族館のインフォメーションと訪問記

よみうりランド海水水族館のマナティー
2000年訪問

閉館10日前に、見に行ってみました。

絶叫マシーンで知られる「よみうりランド」、ここの敷地内にはかつてマリーンドームと呼ばれる小さな水族館があって、マナティーやラッコなどが飼育されてたのですが、2000年11月に残念ながら閉館してしまいました。

当時私は閉館の噂を聞いて、これは行かねばと閉館の約10日前くらいに行ってきました。

♪昔の光、いまいづこ…

当日はどんよりした曇り空で肌寒く、よみうりランド内の人もあまり多くはありませんでした。

水族館に入るとそこは、天井がとても高く真っ暗な円形ドーム。
ドーム全体を使って「深海コーナー」という特別展を開催していて、リュウグウノツカイなどの深海魚の模型や、深海で無数のプランクトンの死骸が雪のように降ってくる現象を表現した装飾が施されていました。

どうやら、「まるで深海にいるような気分にさせてくれるコーナー」を目指して作られていたようなのですが、飾られている模型や装飾が、手作り感満載で、なんというか「高校の文化祭のクラス企画」的雰囲気でした…。

おそらくこのドーム、かつては魚が泳ぐたくさんの水槽で埋め尽くされていたのでしょう。
水族館閉館にあたってそれらの水槽は処分され、何もなくなってしまったスペースに、スタッフたちが一生懸命手作りで飾り付けをしたのだと思われます。

館内は見学者もまばらで、まもなく閉館になってしまう水族館のこのような最期の姿は、なんだか切ないものがありました。

いよいよマナティーとご対面

気を取り直して進み、オウム貝だとかシーラカンスの標本だとかを見てそれなりに楽しんだあと、お目当てのマナティーのコーナーにたどりつきました。

マナティーは2頭いて、かなり大きかったです。
気になったのは2頭のうち1頭が、皮膚のところどころがまだらにむけたようになっていたこと。
「病気かな?」と心配になりました。

ほのぼのマナティーショー

たまたま、「マナティー物知りショー(題名忘れた)」がはじまるところだったので、ついでにそれも見ていくことにします。

しばらく待っていると、誰もいなかった水槽のまわりに、ぼちぼち人が集まりはじめました。
子どもたちもワクワクした顔つきで水槽の前に座っています。ショーがはじまりました。

ショーとはいっても、マナティーは芸らしい芸ができない動物なので、水族館のスタッフが、クイズ形式でマナティーの生態を紹介する程度のものでした。
でもスタッフのおじさん二人の説明からは、マナティーに対する愛情がすごく伝わってきたし、おじさんの質問に「はーい」と手を挙げる子供たちがかわいらしく、ほのぼのとしたショーで、なかなか良かったと思います。

このショーの中で、「マナティーの皮膚はどうしたんですか?」と質問をする人がいました。

そうそう、私もそれを聞きたかったんだよ。

スタッフのおじさんの解答は、
「その質問は良く聞かれるんですが、皮膚病の一種なんです。でも、大丈夫ですよ!」の一言。
それ以上の説明は一切無し。

本当に大丈夫なのか!?
ますます心配になりました。

その後のマナティー

閉館したあとも、マナティーやラッコたちは「ラッコ・マナティ館」で引き続き飼育と公開を続けていたようですが、それも数年の後に閉館となり、よみうりランドから海の生き物はすべていなくなりました。
よみうりランド自体は営業しており、今も大変人気がある遊園地です。

よみうりランド海水水族館

よみうりランド敷地内にある水族館。残念ながら2000年に閉館し、マナティーもいなくなりました。

Location:東京都稲城市矢野口4015-1

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