SWIM WITH MANATEE　スイム・ウィズ・マナティー

鳥羽水族館のマナティー: 2011年1月訪問ほか

マナティー

私のイチオシ水族館！

マナティーやジュゴンが好きなら、日本で一番私がおすすめしたい水族館。それが鳥羽水族館です。
私の中では海遊館、沖縄のちゅらうみ水族館と並んで、三大ベスト水族館のひとつになっています。
三重県鳥羽市にあり、キャッチフレーズは「太陽系最大級の超水族館」。
その名に負けないぐらい規模が大きく、とても見ごたえのある施設です。
各水槽にテーマ性があり、大きめの生き物が多いせいか迫力があります。

ここにはマナティーもいるのですが、主役はなんといってもジュゴン。
水族館のマスコットキャラクターにもなっていて、館内で販売されているオリジナルぬいぐるみがめちゃ可愛いです。
現在は、メスのセレナ１頭だけが飼育されています。
以前はもう１頭オスのじゅんいちがいて、日本で一番長寿のジュゴンとして水族館の人気者だったのですが、2011年に大変残念ながら亡くなってしまいました。

あまり知られていませんが、この２頭の間には、まるで人間同士みたいな興味深い恋物語があります。
セレナに恋するじゅんいちの、切なくてちょっぴりエッチな片思いのお話です。
これについては紹介したい逸話が色々あるのですが、このページの本題は「鳥羽水族館のマナティー」なので、別ページで詳しく書くことにします。
⇒鳥羽水族館のジュゴン　じゅんいち＆セレナの恋物話

マナティーの水槽はジャングルムード満点

さて、では本題のマナティーについて。
鳥羽水族館では、ジャングルをテーマにした大きな水槽で、アフリカマナティーを３頭飼育しています。

水槽内では、マナティー以外にも、ナマズ、スッポンモドキなど、様々な巨大生物やお魚たちが泳いでいます。
野生のマナティーたちが実際にジャングルの河川で暮らす様子って、こんな感じなのかな〜？と、その雰囲気をなんとなく垣間みることができます。
マナティーもなんとなく、お友だちがいっぱいで幸せそう。

不思議な行動をとるマナティーが可愛すぎる！

2011年に訪れたとき、マナティー水槽をのぞくと、３頭のうちの１頭が、水槽の床で仰向けに沈んでいました。
二本の腕を、胸の前で組むようにして横たわっています。
まるで、お葬式の死体のポーズ。
５分ぐらい、ずーーーっと観察していたのですが、まったく動く気配がありません。

私をはじめ、その場にいた人たちは皆、マナティーの不自然な様子が気になり、ざわついています。
「まさか、死んでないよね…？」
と、誰かがぽつりつぶやいたのとほぼ同時に、マナティーはすくっ！と起き上がりました。
そうして、２本の前足を使って、まるで象のようにのしのしと水槽内を歩きはじめたのです。
若い女性たちは「きゃー歩いてる、可愛い！！」と歓声をあげました。

マナティーはその足取りで、1周、２周、３周と、広い水槽内の壁際をズンズンと歩き回ります。
しばらくすると息が切れたらしく、ふわーーっと水面まで上昇して息継ぎをした後、またゆっくりと底へ沈んでいきました。
そして再び、最初と同じ仰向けポーズで床に横たわり、動かなくなりました。
しかも、スタート地点とまったく同じ場所、まったく同じ角度で。

それからまた５分ぐらい観察していると、再びマナティーは動きだし、２本足で水槽を２〜３周して、また元のポジションに戻って動かなくなりました。
どうやらこれを、ずーーっと繰り返しているみたいです。

マナティー、面白すぎる！可愛すぎる！

あまりの愛らしさに心を奪われて、私はこの行動が何回も繰り返されるのを、時間を忘れて見つめていました。

水槽のすみっこで、仰向けに寝ているマナティー。
しばらくするとむくっと起きだして…

ぐるーーっと水槽の中を何周か泳いで、
また元の場所で一休み。
よく見ると、今度はお友達も一緒に寝てるよ！

私はこれまでいろんな場所でマナティーを見てきたのですが、こんな動きをするマナティーははじめてかも？
鳥羽水族館に行ったら、仰向けマナティーがいないかぜひ探してみてください。

水族館の周りには観光スポットがいっぱい

鳥羽水族館では、マナティーやジュゴンだけでなく、カピバラ、ラッコ、スナメリなどの人気動物も数多く飼育されています。
巨大セイウチやイルカなどのショーも、趣向が凝らされていてとても楽しいです。
また、水族館周辺には、伊勢神宮、志摩パルケエスパーニャ、二見シーパラダイスなど、数多くの観光スポットが集まっており、家族旅行にもってこいのエリアになっています。
伊勢エビ、アワビ、松坂牛など、食べ物もおいしい名物がいっぱいです。
まだ行ったこと無い方は、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。